30代後半の頃の話です。
最初は些細なことなんですが勤め先の店舗が都市計画にかかって移転しなければならなくなりました。
そのため従業員は店が完成するまでの間、休職することになったのです。
もちろん休職手当ては支給されました。
2ヶ月の間8割の支給でした。
することが無くて誘われてパチンコに行ったのです。
そのときの機種がまた面白い機種で一発台というのですが、大当たりに入ると5千円分くらいの出球がある機種でした。
その大当たりの飛び込み方が何とも言えない痛快さで心地よいのです。
最初は結構儲かっていたもので、すぐにパチンコにはまってしまいました。
大体、朝出かけるときに3万円くらい持っていくのですがそれでは足りなくなったのです。
銀行から降ろしてはパチンコ屋に戻るのを繰り返すようになりました。
そこまではまだ良かったのですが、その次の新機種には完全にはまってしまいました。
7が2つ揃うと大当たりになる機種でした。
これには多い日で10万円もつぎこんだのです。
必ず今度は大当たりが来ると思い込んでしまうのです。
当りがくれば連荘が期待でき、一気に挽回できるとかってな考えをしてしまったのです。
そしてとうとうサラ金に手を出すはめになったのでした。
最初に50万借りつぎ込んでしまうと今度はその返済に困り新しいサラ金からまた50万借りたのです。
そんなこんなで最終的には4件になりそれでも返済に窮し、5件目を申し込んだところで断られたのでした。
200万もの借金、返せるあてなどありません。
どうしたかというと、みっともない話で結局は実家に泣き付いたのです。
いったん借金は無くなったものの、親には返済しつつ、でもやめられないのです。
パチンコがどうしてもやめられません。
さすがに今は、一度に何万もつぎ込むことはありません。
それでもお金が足りなくなるんですよね。
多重債務の自分に貸すようなところがあるとは思わなかったのですが、あるんですよ。
たまに少し借りて返して、また足りなくなったら借りてを繰り返しています。
うまく使っているので問題ないです。
それよりこんな自分がお金を借りることができるのがありがたいです。